間取りを考えるときの3つのポイント
埼玉で家づくりを始めると、早い段階で間取りの検討が待っています。ただ、何から手をつければよいのか分からず、SNSの実例を眺めているうちに時間だけが過ぎてしまう方も多いのではないでしょうか。間取りは、考える順番を守るだけで失敗を大きく減らせます。ここでは、間取り図を描き始める前に整理しておきたいポイントを3つ紹介します。
まず今の暮らしの流れを書き出して生活スタイルを把握し、次に家族で不満と希望を共有して優先順位を決め、最後に土地の日当たり、風、道路の位置を調べて間取りの条件を整理します。この順番で進めれば、後悔の少ない間取りに近づけるでしょう。
今の暮らしの流れを書き出して、生活スタイルを把握する
「家族みんなが心地よく暮らせる家にしたい」「おしゃれな間取りを真似したのに、住んでみたら使いにくそうで不安」「新居に移れば、暮らしぶりも自然と変わるはず」。こんな思いを抱えていませんか。間取りづくりの出発点は、今の暮らしを正確に知ることです。理由は、夢や希望だけで描いた間取りは、使わない部屋や動きにくい動線を生みやすいからです。新居に移ると生活がガラッと変わると思われがちですが、本質的な生活スタイルはほとんど変わりません。
生活の実情をつかまないまま想像で進めた間取りは、使いにくくなりやすいと指摘されています。具体的には、家族全員分の1日の流れを箇条書きにします。
たとえば「6時に起床、6時半にお弁当づくり、7時に子どもを起こして朝食、7時半に洗濯物を干して出勤」といった書き方です。洗濯機から物干し場までが遠い、朝の洗面所が混み合うなど、不便な点とうまくいっている点が見えてきます。
スマートフォンのメモで構いません。平日と休日の2パターンを、今夜から書き出してみましょう。休日まで含めると、必要な広さや部屋の数が具体的になります。
家族で不満と希望を共有し、優先順位を決める
「家族全員が満足する間取りにしたい」「話し合っても意見がまとまらず、いつも平行線になる」「自分の希望ばかり通して、家族に我慢をさせていないか心配」などそんな悩みはよく聞かれます。家族で不満と希望を共有し、優先順位を決めておくと、間取りの検討が驚くほど進みます。予算や土地の条件、法律上の制約があるため、すべての希望を叶えることはできません。
意見がまとまらないまま検討を始めると、何を取り入れて何をあきらめるのかが曖昧になり、満足できない家になりがちです。そこで、先ほど書き出した1日の流れをもとに、不満に思っていることとうまくできていることを家族で話し合います。
次に、間取りで解決したいこと、取り入れたいことを「絶対取り入れたい」「取り入れたい」「できれば取り入れたい」「取り入れなくても困らない」の4段階に分け、理由も添えましょう。
お父さんが望む書斎が、ほかの家族には必要ないという場面は珍しくありません。付箋に希望を1枚ずつ書いて、家族みんなで貼り分けてみてください。理由まで共有すれば、納得感のある結論にたどり着けます。
土地の日当たり・風・道路の位置を調べ、間取りの条件を整理する
「日当たりのよい明るい家にしたい」「南道路の土地なら間違いないはず」「購入した土地の良さを活かしきれるか不安」土地を前にして、そう感じる方は多いはずです。間取りは、土地の特徴を調べてから考えます。その土地が間取りを決めるといっても過言ではないからです。土地の広さで建てられる大きさが決まり、道路の位置や周囲の景色、日当たり、風の流れも間取りに影響します。
一般に南道路の明るい土地が好まれますが、車や人通りが多ければカーテンを開けられず、理想的とはいえません。
たとえば東側の道路は車通りが少ないものの小学生の通学路になっている、南側に3階建ての住宅があって冬は日が入りにくい、北側にきれいな桜並木がある、1年を通して風が強いなど整理すると、駐車場の位置や窓の配置が自然と見えてきます。
建築予定地には、朝、昼、夕方と時間帯を変えて足を運び、気づいた点をメモしましょう。設計担当者との打ち合わせも円滑に進みます。
ぶどう型・りんご型の間取りとは?
間取りを検討する際は、希望する部屋数だけでなく、将来のライフプランや思い描く生活スタイルまで踏まえることが重要です。近年の家づくりでは、間取りの考え方をフルーツに見立てた「ぶどう型」と「りんご型」の2タイプに分類して検討する方法が注目されています。
それぞれの特徴や違いをあらかじめ把握しておくことで、自分たちの家族構成や暮らしにぴったり合う間取りを選びやすくなります。ここでは、ぶどう型の間取りの特徴や、りんご型の間取りとの違いについて、埼玉県の地域気候にも触れながら詳しく解説します。
ぶどう型の間取りとは
ぶどう型の間取りとは、従来の日本住宅で多く採用されてきた、廊下を通じて各個室をつなぐ配置のことです。寝室や子ども部屋など、あらかじめ目的ごとに個室を設け、それらを中央の廊下でつなぎ合わせます。複数の部屋がつながる廊下の形状が、幹から枝分かれした軸に果実がたくさん実るぶどうの姿に似ていることから、この名で呼ばれています。ぶどう型は建築当初から部屋の役割を固定してつくるため、子どもが成長して家を離れた後に部屋が余ってしまう可能性があります。
また、冷暖房の届きにくい廊下や脱衣所、浴室などの空間は室温のコントロールが難しく、季節によって寒暖差が生じやすい点もデメリットです。たとえば、子どもが独立した後の空き部屋の使い道をイメージしてみてください。
趣味の部屋や納戸として活用できれば良いですが、ライフスタイルの変化に伴って持て余す部屋が出てくるケースは少なくありません。使用しない部屋が残ってしまうと、日々の掃除やメンテナンスの手間が重くのしかかります。
ぶどう型の間取りを選択する場合は、将来的に使わなくなる部屋が生じないか、長期的な家族の暮らしの変化を見据えてしっかり確認しておきましょう。
りんご型の間取りとは?ぶどう型との違いを解説
「家族が自然と集まる空間を作りたい」「暮らしの変化に合わせて無駄なく部屋を使い続けたい」「大きな一空間にすると冷暖房費が高くなりそうで不安」など、りんご型に興味があってもこのような迷いが浮かんできませんか。りんご型の間取りとは、家族団らんの時間を重視し、あえて廊下をつくらずにリビングを家の中心へ配置する設計手法です。ぶどう型との大きな違いは、空間を壁で細かく仕切らない点にあり、一続きの広々とした居室空間を自由にレイアウトできます。
りんご型の間取りにするメリット
りんご型の大きなメリットとして、居住空間全体が広く感じられること、間取りの使い方の自由度が高いこと、さらに家全体の室温を均一に保ちやすいことが挙げられます。子ども部屋が必要な時期には可動式の間仕切り壁や家具で仕切り、不要になったら仕切りを取り払って大きな空間に戻せるため、家族のライフステージの変化に合わせて無駄なく空間を活用できます。
こうした柔軟性の高さから、近年の新築住宅でりんご型を採用するご家庭が増えています。ただし、りんご型で快適に過ごすためには、家全体の高い断熱性・気密性という住宅性能が不可欠な前提となります。
埼玉県特有の気候に合わせる断熱等級から考える間取り選び
埼玉県は比較的穏やかな気候とされる地域ですが、夏場は最高気温が40℃近くまで上昇する日があり、冬場は氷点下まで冷え込む年もあります。仕切りの少ない広い空間で温度調整を行うりんご型では、家の断熱性が低いと冷暖房効率が落ち、光熱費がかさんでしまいます。住宅の断熱性能を示す基準「断熱等級」において、埼玉県が多く含まれる「6地域」のUA値(外皮平均熱貫流率)の基準は、等級4が0.87、等級5が0.60、等級6が0.46となっています。この数値が小さくなるほど、熱が外に逃げにくい高性能な住宅であることを示します。
ハウスメーカーや工務店を選ぶ際は、提示される断熱等級を重要な判断材料にすると安心です。りんご型の間取りと住宅性能をセットでプロに相談することで、埼玉県での快適な家づくりがより具体的になります。
施工事例
- アイダ設計
引用元:https://www.aidagroup.co.jp/間取り 5LDK - 富士住建
引用元:https://www2.fujijuken.co.jp/間取り 4LDK - アイ工務店
引用元:https://www.ai-koumuten.co.jp/間取り –



